みんなの冷蔵庫(仮)2
「ありがとう」


私は心の底から感謝の気持ちを込めて微笑んだ。


「ありがとうシグマ。ごめんね」

「ううん。俺こそごめん」


シグマは即答してゆっくり手を伸ばし、遠慮がちに私の指に触れた。


「もう泣かさないから。くららちゃんが悲しくなる事しないから、傍にいてね」


私は頷き、シグマのすっかり冷たくなった手を握り返した。





ありがとう

シグマ


ありがとう










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