みんなの冷蔵庫（仮）2

しかし、ちよみの方はにんまりと笑って僕の方を振り返る。


「じゃ実践交えちゃう？」


ちよみの意味深な言い方に、くららの顔が途端に険しくなる。


「やだっ！　野崎さんも変態っ！？」


耳まで真っ赤にして跳び上がるくららの肩に手を置き、ちよみは悪魔のように魅惑的に微笑んだ。


「変態？　私は気持ちいい事が好きなだけだよ」


飄々と言うちよみの横顔には一切戸惑いがない。


「違うと思う」


くららが俯いて呟いた。