青い蝶

詩織を、結構警戒していると――

ヒラヒラと、いきなり青い蝶々が目の前を通った



「・・・・綺麗」


一瞬、目の前を通って見えた蝶の羽に”感動”した。

って言うと可笑しいかな?
でも、本当にそんな感じがした。


今日は綺麗モノ尽くしだ・・・。
ちょっとご機嫌。




蝶は、しばらく私の回りをクルクル飛んで、少しして左腕に止まった。

だがすぐに飛んでしまい。

窓の隙間を通過して、姿を消した。




視線を蝶の止まった腕に向けてみると。

六つの花弁を持った可愛らしい花が美里の左腕に
入墨の跡みたいにクッリキ残っていた



あれ? こんなのしてたっけ?・・・それに何処かで見たような―――


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