青い蝶


「・・美里さん?」


硬直している私と同じタイミングで
陽介の元に辿り着いたまだらの声が、真っ白になった脳裏に焼き付いた

そのおかげですぐに我に返り、手を動かした

――今止まってちゃ、なにも変わらない

陽介の額に手を置くと、手のひらが一気に熱くなる


熱がある・・・
速くしないと危険だ!
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