私を思って
夜は明日が楽しみでなかなか寝付けなかった



そのせいで…











ピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッ




ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ




「…ん〜。うるさぁ〜い」




ガチャン




「ふわぁ〜。ねむた」




ほぼ開いていないに等しい目で時計の時間を確認すると





「9時45分!?うそー!!!!!」



寝坊だ


私は慌てて、洗面所へ向かい、朝ごはんを食べるのも忘れ準備をした




時間がないこんな時でも女の子として外見にはこだわりたい





短時間でメイクをして




昨日の夜頑張って選んだ
デニムのスカートに白地に赤と青のボーダーTシャツをインしてパンプスというシンプルコーディネート



準備OK!






「ちょっと出かけてくるね!」


「遅くならないようにねー!それと、走っちゃダメよ!」




「分かってるー」




ガチャッ





玄関をあけ、病院へと急ぐ
時計で時刻を確認すると10時5分
よく20分で準備したものだ




カバンから携帯を取り出し、あゆむくんの番号に電話をかける




プルルル…
プルルル…
プル プッ

「もしもしあゆむくん!ごめん!寝坊しちゃって、あと10分くらいでそっちにつきそう!」


「ああ、大丈夫だよ。ゆっくりでいいから気をつけてきてね」


「ほんとうにごめんね」


「あかねちゃん。走っちゃダメだからね」


「うん。分かった」


こんな時でもあゆむくんは本当に優しい


「じゃあ、またあとでね」

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