ずっと君を見ていた……
「海人~、せっかくプールに来たんだから、一緒に泳いだりスライダーやろうよ~。
それとも、胸ちっちゃい私とじゃ、一緒にいたくない……?」


ウルウル涙目で、俺を見上げるなぁ~!!!!!!


煩悩と戦っている俺を見て、野球部のヤツラは大爆笑だ。


「う~、さっきから、女の子たちが、海人みてるんだよ~(泣)
私の彼氏なのにぃ~(泣)」


ヤキモチやいてる澪に、もう俺の理性が崩壊寸前。


「わりぃ、俺ら抜けるからな!!
絶対に追ってくんなよ!!」


澪と手を繋ぐと、俺たちは、その場から逃げ出した。


「澪、スライダー行こうぜ!!」
と言うと、うん!!と、とびきりの笑顔をかえしてくれた。


あぁ、きっと俺は、ずっとこの無自覚彼女に振り回されるんだろうな……。


そう……ずっと(笑)



海人くんの受難(笑) 終わり。
< 21 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop