brass band
『まじ?それ死んだじゃん…まぁ、隣だし、なんかあったら来てよ』
『そうするわ…んじゃあ旧クラス行きますかー…』
 ダルそうに言いながら、私は一組。彩ちゃんは四組へと向かった。
『花!おはよ!』
なんて可愛らしく挨拶してくるのは、先程同じクラスじゃないと分かった一番仲のいい仁美ちゃん。
『おーー……おはよ』
とかだるそうに言ってみる。
まじ、辛いメンバーだなぁ。なんて思うけれど、今ここにいるクラスのメンバーを見渡してみれば、それこそ辛いメンバーだったと思う。
正直いうと、文化系の部活は体育会系の人間には逆らえないのだ。
体育会系どくとくの縦社会とか、本当に耐えられない。
そもそも、吹奏楽部にそんなのがあったら、演奏できやしないだろう。うん。ギトギトすぎて話にならないな。
『クラス離れちゃったね』
『んー、私二者面されてないし、希望聞かれてないからしかたないっちゃぁ仕方ないんだよなぁ』
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