天使が舞い降りたら…。


「なんや、姉ちゃん。目の下にクマ出来てるやんか。」



「誰のせいだと思ってるのよ!!」



眠れないまま夜が明けた。


大島さんはすっきりとした顔でモーニングコーヒーを飲ませろと言うので仕方なく作ってやった。



「それに姉ちゃん、って呼び方やめて!」



「ネエサン、アネキ、アネゴ、シスター。」



「そうゆう問題じゃない!私には咲って名前があるんだから!」



「さ~き~、さ~き~。さ~き~は~、ぺちゃぱい~。」



「何で知ってるのよ?」



「寝てる時、触ったからや。」



「…。」



窓を全開にした。



「ゴメンて、悪かった。調子乗り過ぎた。ホンマは触ってない。触りたかったけど。いや、そんな事全然思てへん。だから帰れだけは言わないで。」



ウルウルの目。


くそ、そのベビーフェイスさえ無ければ…。



「で、確認なんだけど。」



「なんや?」



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