Knights of the Round
聖剣の担い手
「ランスロット」

馬から降り、白銀の甲冑の騎士王はランスロットを真っ直ぐに見る。

「騎士王として、円卓の騎士団を率いる者として、俺はお前を心から信頼していた。心の奥底では、不問とはいかないまでも、グェネヴィアとの一件も何とか最小限の断罪のみで済ませたかった。ランスロット、お前を忠臣として信じていたから。主従以上の信をお前に持っていたから。しかし」

アーサーが抜き放った剣。

白い刃に黄金の装飾、豪奢な拵えを施された剣。

まさしく王者が持つに相応しい剣。

「最早ここまで。お前は同じ円卓の騎士であるガウェインにまで手をかけ、愛剣アロンダイトを魔剣にまで堕とし、魔剣士にまで堕落した。円卓の騎士を束ねる王として、もうお前を捨ておく訳にはいかない!」

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