完璧美少女★陸
謎の少女★陸
<キンコーン♪カンコーン♪>
朝の登校のチャイムが鳴る。
ここは学校。

「あ!陸(りく)ちゃーん!ぐっもーにん~~~!」
友達の恵(めぐみ)が大声で、駆け寄って来た。

「おはよう♪」
私はすかさずそう言った。


「もう、マジあっさりしてるうぅ~~~!」
恵は不満そうな顔をして言った。


「こう~もっとノリノリで行こうよ~!!おっはー!!とかぁ☆」
星印付の口調で恵は言った。



と、そこへ、背後から、先生がやって来た。

「こら!恵さん。スカート直しなさい!」

「きゃあっっ!!マジぃーすみません~~!」

相変わらず先生に注意されている。

それとは逆に、

「まあ~!陸さん今日も清楚で素敵ね!」

「ありがとうございます。」

私は先生から褒められた。生徒手帳に書かれているような服装だからだろう。
スカート丈も規則通り。
恵が怒られて、私が褒められる。こんなことは、しょっちゅうある。
そう。メグミは私の引き立て役だ。



にもかかわらず私が恵に懐かれているのは、私が相当な仮面をかぶっているからだろう。メグミは本当の私を知らない。いや・・・知られたら終わりだろう。


「いいなー!陸は。先生のオキニだもんねー!!」

恵はちょっと、ふて腐れながらそう言った。

「そんなことないよ!!そんなこと無い無い!」
オーバーに否定する私。
「恵は超!、顔可愛いし、モデル並みにスタイル良いし!髪だって、CMに出れそうなくらいサラつやだしっ!!」

ここぞ!!と言わんばかりに恵を褒め称える。


「マジぃーーー!!!めっちゃ照れる~~~///」
恵が喜んだ瞬間
(ふんっ。こんなもんよね。)
そう、心で思った。

「陸って、めっちゃいい子だよ!!」「へー!そうなんだ!」
次の日学校へ行くとそう私の噂が流れていた。

この噂は、恵が他の人たちに流したものだ。
私は、友達の利用にまんまと成功したと思い、密かに笑みを浮かべた。

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