最強ヤンキーとおてんば美少女
「え?」



「たまにね、姫歌の目を見ると悲しい目をしてるの。あの子はそれに気付いてない。けど、無意識に助けを求めていたのよ、姫歌は」



「………………」



「菜々、確かにお前のことは大事だ」



「じゃあ「でも、姫歌のほうがもっと大事なんだよ」」



「っ……」



「あいつを他のやつに渡すことなんてできないんだ」



「なんで私じゃダメなのよっ!!姫歌ちゃんよりも私の方がつらい思いしてるはずなのに!!」



「それよ」



「え…?」



「あんたのそういう所がダメだって言ってるの。姫歌は自分がつらい思いしたのを理由に蓮くんを縛ったりしない。けどあんたはそれだけで蓮くんを縛ってた。姫歌の蓮くんに対する優しさがあんたにはないのよ」



「うっ…」



「蓮くん、あとは私たちに任せて早く姫歌の所に行きなさい」



「ありがとう、奈穂、奏!」



姫歌の元へと俺は急いで屋上を去った












姫歌、どこにいるんだ?



後夜祭が行われてる場所に行ったのはいいけど姫歌が見つからない



くそっ!どこにいるんだよっ!!



走り回っていると



「いた…」



矢島と2人でなにか話し込んでいた



近くへ行ってみると内容が段々はっきりとしてきた

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