最強ヤンキーとおてんば美少女
「でも…」



「病人は大人しくするの!!!」



「…わかったよ」



蓮は納得いかない顔をしながらベッドに入り直した



「布団ってどこにある?」



「俺のクローゼット…」



クローゼットに布団入ってるの…?



押入れかと思った…



まあ、いいや…



クローゼットから布団を出し、真ん中に置いてある机を隅に動かして布団を敷いた



その途中、蓮が起き上がって手伝おうとしたから阻止した



「よし!できた!蓮、お風呂入ってくるね」



「一緒に「寝てなさい」」



バタンーー



全く、あいつは熱があっても言うことは変わらないんだから














お風呂を出て、蓮の部屋に戻るとぐっすり寝ていた



そっと額を触ってみると少し熱が下がっていた



顔色も良さそうだし、明日には治るかな



「早く元気になってね」



そう言って私は意識を手放した










急に明るくなり、目を覚ますと目の前に整った顔が…



「って蓮、なにやってんの」



「え?なにっておはようのキスをしようとしたんだよ」



「あんたね、病人なんだから大人しくしなさいって言わなかった?!」



「もう治ったし」



確かに、いつもの蓮に戻ってるような…

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