最強ヤンキーとおてんば美少女
「あら、ごめんなさいね、つい」



「うん…」



「それで、姫歌はなんて答えたの?」



「もちろん、別れる気はないって言ったよ!」



「向こうは諦めた?」



「わからない…蓮が心配だったからあの男の子がどんな顔してたのか覚えてない…」



「なるほどねぇ…それで姫歌はため息ついてたってわけか」



「いや、ため息ついてたのはその事じゃないの…」



「え?どういうこと?」



「実はね…蓮の看病した日から誰かにつけられてるの…」



「えっ…それってストーカー…」



「うん…最初は気のせいだと思ってたの。だけど、次の日からつけられてて…」



「昨日も?」



「うん…しかもね、日に日に酷くなってきてる…」



「酷くなってきてるって?」



「最初は学校帰りの時だけだったの…けど、今は買い物とかどこか遠く行く時までもついてきてるの」



「それやばいじゃん…なにかされたりは?」



「まだ大丈夫…」



「そう…そいつの顔みた?」



「ううん。怖くて後ろ向けない」



「そっか…なにか心当たりない?」



「なにも…」



「ねえ、姫歌。その告白してきたやつじゃないの?」



「え…?でも、ちゃんと断ったし…ストーカーするような人には見えなかったけど…」

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