最強ヤンキーとおてんば美少女
ストレートすぎるでしょ!!



「姫歌にはもっと可愛くて似合うやつある」



「え?」



「姉貴の行きつけの店に姫歌の似合いそうなやつがあるから、まずはそこに行って全身コーディネートするぞ」



「全身?!」



「全身だ」



はあ…これは行くしかないみたいね…



そりゃ、そうか…こんな格好だし



「というわけで、柴田行ってくるな」



「お気をつけて」



「行ってきま〜す…」



あまり乗り気じゃない私に柴田さんは笑顔で見送った










「ねえ、蓮…どこに行くの?」



「もうすぐ着くから待ってろ」



電車に揺られること30分



行き先も教えてもらえない私は限界だった



「私早く知りたい人なんだけど…」



「今言ったらなんのために計画立てたのかわかんねーだろ」



「計画?なんの?」



「お前のだよ」



「ん?私?なんで?」



「はあ…まあ、いいや。そっちのほうが都合いいし」



「なんのことよ?」



「まだ知らなくていいの」



さっきからそればっか…



でも、蓮、おしゃれしてるしなにか特別なことでもあるのかな…



「あれ?!蓮、いつもと違う!!」



「今、気付いたのかよ…」



驚く私に呆れた声でそう言う蓮

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