最強ヤンキーとおてんば美少女

「ところで、奏くんと蓮はどこに住んでるの？」



「「え？」」



私がそう聞くと2人は焦った顔をした



なにその顔…



「なにか私まずいことでも言った？」



「いや〜うん…まずいというか早いというか…」



「なにが早いの？」



「姫歌ちゃんって天然だけど意外と鋭い？」



「は？なんのこと？」



「まあ、そのうちわかるだろ。着くまで教えない」



蓮と奏くんの言ってる意味がわからないまま私は家まで歩いていた












しばらく歩いていると家の近くまで来ていた



「私この辺だから、またね」



「あー…いや、俺たちもこの辺なんだ」



「え？じゃあ、もう少し一緒だね」



こんなに近いなら最初から一緒に帰ればいいのに…



再び歩き始めると私の家のすぐまで来ていた



「やっぱりあの家でかいなぁ…」



私はここに引っ越して来てからずっと思っていたことを思わずつぶやいた



「あの家って…？」



そうつぶやいた私に奏くんが恐る恐る聞く



いつもと違う奏くんに少し戸惑う



「ほら、あの大きい豪邸。隣にすごいでかいのあるな〜っていつも思ってる」



「姫歌、今なんて言った？」



「いつも思ってる」



「違う、その前」