最強ヤンキーとおてんば美少女
「姫歌…」



「帰って。あと、どうして私がこの学校に通ってるのを知ったのかはわからないけど2度と来ないで。一生会いたくない」



「わかったわ…でも、本当にあの時は悪いと思ってる…一生許されないってこともわかってる…怖い思いさせてごめんね…平野くんとお幸せに」



そう言って、2人は去って行った



「姫歌…」



「ごめんね、蓮。なんか突然でびっくりしちゃった…帰ろっか」



笑いながらそう言うと



ギュッ



「震えてんじゃん」



蓮はそう言って私の手を握りしめた



「蓮っ…」



「もう無理して笑わなくていい。俺の前では甘えていいし、泣いてもいいから。受け止めてやる」



「うんっ…」



「つらいことは簡単に忘れられないかもしれない。けど、その傷は俺が癒すから。これからは俺がずっといるから」



「ありがとう…」



「大丈夫、お前は1人じゃない」



「そうだね」



「でも、ほんとにもう会わなくていいのか?」



「いいの。顔を見ると思い出しちゃうから」



「そっか…」



「蓮?」



「うん?」



「大好きだよ」



「俺は愛してる」



そう言いながら私たちは今日も仲良く帰って行くのでした

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