最強ヤンキーとおてんば美少女

友達

体育館倉庫に閉じ込められたのを蓮に助けてもらってから3日がたった



私は閉じ込められているのを蓮に教えてくれた子にお礼を言えずにいた



今日こそは言うぞ…



でもな〜なんて話しかけよう…



この前はありがとう?それとも初めまして?



あ〜もうどうすればいいんだ〜〜



「なにやってんだ?」



思わず頭を抱えていると蓮が眉間にしわを寄せて聞いてきた



「ほら、この前蓮に私の場所教えてくれた子いるでしょ?その子になんて話しかけようかなって思って」



「そんなの普通にこの前はありがとうって言えばいいだろ」



「それが言えたら苦労してないわよ…」



「なら、俺から言っておこうか?」



「奏くん、こういうのは自分から言わないとダメなの!」



「は、はあ…」



真剣な顔をして訴える私によくわからないという顔で返事をした奏くん



「奏、ほかっといていいぞ」



「いいの?」



「ああ。そのうち直るだろ」



無視して蓮と奏くんがそう話しているのも聞こえないほど私は悩んでいた



















「おーい、姫歌、飯食うぞ」



「え?!もうお昼?!」



言うタイミングが中々見つからないままお昼が来てしまった



「はぁ…ショック…」



「まだ時間ならあるだろ」

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