最強ヤンキーとおてんば美少女
その笑顔すごく怖いんだけど…



「姫歌、これは行ったほうがいいんじゃない?」



怯えてる私に奈穂が耳元でそう言った



「だ、だよね…行ってくる…」



「うん。…がんばって」



なに今の間!



まあ、いいや…



それよりも、今はこの恐ろしい人だよ…



「姫歌、終わったの?」



「う、うん…」



いつもより、優しい声が逆に怖い…



「じゃあ、行こっか?」



にっこりと笑うその顔は今まで以上に怖いものだった



め、めめめ目が笑ってない…



これはかなりキレてらっしゃる…
















バタンーーー



蓮に連れてこられたところは屋上だった



「……………」



「……………」



な、なんで無言なのよ〜



これは、私からなにか言うべき…?



で、でもなんて…?



「姫歌」



ビクッ



戸惑っていると蓮が口を開いた



その恐ろしい声に私は石みたいに動けなくなった



蓮は黒いオーラを出しながらこっちまで歩いてくる



「ちょ…蓮…?」



蓮は私の目の前まで来ると止まった



その距離わずか、5㎝



「れ、蓮…近い…」



「そういう顔。矢島に見せたら許さねーぞ」



「へ?…んっ」

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