BLUE STONE 壱
06







『ふぁ〜…』



あのまま朝を迎えた私は
安定の遅刻で中央高校に向かった。



いつもと変わらない朝
だけど、私は気持ちが妙にザワザワしていた。


それは多分ショウシのおかげだと思う。
ショウシが私の冷え切った心に
手をさしのばしてくれたから。


ショウシにはお兄ちゃんみたいな感覚がある。

一人っ子で一人暮らしな私は
誰からの愛情ももらえずに
この16年間生きてきた。


そんな私は優しい目でお兄ちゃんみたいなショウシにだんだん親接感を勝手に抱いていた。


そして中央高校の門の前


いつも溜まっている不良たちは今日はいないのかシーンと静まり返っていて
私は早々と教室に向かった。


教室のドアを開ければ、
うるさかった教室がシーンと静かになる


これはもう当たり前か。


「やっだ〜また来たの〜」
「男好きがわざわざ学校来てんなっつーの!!」


そう浴びる悪口もいつもの事で。
それをスルーしてから自分の席に座る。


さっきまでの温かい心が
嘘のように今は冷たくなっていた。


机に伏せていると、私の目の前に3人の影が見えた。


「ねぇ、櫻井さん」


と机を叩かれたので渋々顔をあげると
そこには昨日のマミさんみたいなギャルが03人。


その中でもリーダーっぽい人が


「話があるから来て欲しいんだけど」


とゴテゴテした爪で私の腕を掴みあげる。


周りを見渡してみれば、みんな視線をそらしたりしらんぷりしたり
大体そんなもの。


人間自分が一番可愛くてたまらない。


ーー……所詮そこまでね






『そんな、掴みあげなくても
私は逃げたり隠れたりしないわよ』


とゴテゴテした手を振り払うと
顔を真っ赤にさせた3人


恥ずかしいんじゃない怒ってる。
なんてのは私でもすぐわかって



「早くきなっ!」



と3人に付いていく私。







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