BLUE STONE 壱




………なんて私が悪いんだけどね


目の前にいるタバコを吸いながら相変わらず私を睨みつけるレツと
そんなレツを見ながら苦笑いするショウシ


ーー実は昨日の夜、友達も両親もいない私の携帯が急に鳴り出して
びっくりして携帯を見てみると

携帯画面には『紫苑 烈』の三文字

滅多に電話もメールも連絡の「れ」もないくらいに一切してこないレツからのいきなりの電話におろおらしながらも
電話を出ないわけにもいかないので、
電話にででてみれば


《ーーー俺》


相変わらず口数の少ないレツ


『…オレオレ詐欺じゃないんだから』


もしもしくらい言わせてよ、レツ


《ーーー煩ぇよ、明日 10時おまえん家にいくから待ってろ》


『………は?』


待って待って意味がわかんない。
いきなり待ってろ?え?ん?




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