不良の俺とクールな後輩
だけど女子が怯える気持ちも分かった。
俺は、髪こそ黒いもののあとは普通の不良で
今まで怯えられなかった方が少なかったから
「……名前、麻耶っていうんだ。」
「はい。あれ、言ってませんでしたっけ?」
「この前は急に文句言われた。」
友達みんなが怖がるから中庭に集うな
その友達はこういう奴のことを言うんだな。
俺がもう1人の女子を見ると、麻耶はそれに気づいたのかその女子の肩を押した。
「桃花、もう帰りな。」
「う、うん。また明日学校でね?」
女子は〝気をつけてね〟とでも言いたげに俺と麻耶を交互に見てから自転車を押してマンションに入って行った。
「…で、先輩こんなところで何してるんですか?」
「今日集まりがあって、たまたま通ったから。」
信じてくれるかどーかは別にして、嘘じゃない
「集まり…そうですか。私は塾帰りです。」
「特進だもんな。大変だな。」
女子がニコリとも笑わないから、俺は少し不安になってきていた。
それは初めて会った時の違和感そのもので
表情が全く読み取れない。
「まぁ……その集まりには特進の人はいないんですか?」