EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「助けて!!誰か!!」

食堂の近くにある扉が開いており、そこから見覚えのある人物が飛び出してきた。


「え?上原、さん…!?」


血の気が引いた表情で扉から出て来たのは、クラスメートの上原涼子だった。

同級生がいきなり現れたことも驚きだが、小鳥は何より涼子が全裸なことに目を見開いた。


「助けて!お願い!!こ、殺される!!」

涙を流しながら震える声で訴え、小鳥に縋り付く。

彼女は酷く怯えていた。

「本当に、上原さん!?どうしてここに……って、まず服を着よう!来て!」

小鳥は涼子の手を取ると、走って自分の部屋まで急いだ。


(何と無くだけど、この状況を皆さんに知られたらマズイ気がする…!)


廊下で誰にもすれ違わないことを祈りつつ自室に駆け込む。

荒い息を整えながら、とりあえず安全エリアに到着したことを安堵した。


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