イケメン弁護士の求愛宣言!
「そうだったんですね……。そう言っていただけると、私も嬉しいです」

大先生は、相手が私だからダメとか偏見を持たないんだ……。

きっと、美織さんとのことも知ってるはずなのに。

彼女と比べると、全てにおいて私の方が劣っていると思うのに、こんなに快く受け入れてもらえたことに感動する。

気を緩めると涙が出そう……。

だけど、そんな感動も飛ばすくらいに、真斗さんが口を挟んできた。

「あのさ、まったりとした空気を破るようで申し訳ないんだけど、そんなことを言うために、オレたちを呼び出したのかよ?」

怪訝な顔の真斗さんを見て、私も背筋を正す。

いけない、いけない。

勤務中だったことを忘れていて、気を引き締め直した。

真斗さんの仕事の邪魔にはなりたくない、その気持ちは美織さんの言葉に関係なく思っていること。

誤解もとけて安心できたのはいいけど、公私混同は避けなければ。

すると、大先生が咳払いをして苦笑いした。

「いや、そうじゃないんだ。脱線して悪かった。実は由依ちゃんに、真斗のアシスタント業務をおりてもらいたくて呼んだんだよ」
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