イケメン弁護士の求愛宣言！

幸せな未来へ

プロポーズをもらってすぐの週末、私たちは両家へ挨拶に行った。

初めて行った真斗さんの実家は、中心部から車で十分ほどの高級住宅街にある。

高い塀で囲まれた家々が連なっていて、どれもヨーロピアン調の垢抜けた建物ばかり。

真斗さんの実家も、オフホワイトが基調の清潔感のある家だった。

それも、一般的な一戸建ての倍以上はありそうな広さで、完全に圧倒されてしまった。

しかも結婚の挨拶で訪れたのだから、緊張感は半端ない。

大先生とは毎日顔を合わせているし、付き合っていることは理解してもらっているから安心だったけど……。

特に緊張だったのは、真斗さんのお母さんに会ったときだ。

どんな方かも知らないから不安があったけど、実際に会ってみると気さくな上に可愛い方でホッとした。

結婚も快諾してくれて、私のことを「娘ができて嬉しいわ」と言ってくれたとき、不覚にも涙が出てしまった。

そんな私の頭を、真斗さんは苦笑いをしながら優しく叩いてくれて、その彼の優しさにますます心を高鳴らせていた。