そいつ、俺の。
プロローグ
わたしはゆうくんに恋をした。





それは小さな私の小さな初恋。




なんてったってあれは4才の頃のはなし。




「ねぇねぇ、ゆうくん。」



するとゆうくんは、うるさそうに振り向いた。
「何?今、忙しいんだけど。」



私は頬を赤らめながら幼い笑顔で言う。
「大きくなったらさやと結婚して!」




少しの沈黙のあとゆうくんはにこっといわゆる天使の笑顔で言う。
「やだよ。」




あのときのショックは9年たった今でも忘れない。

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