歪な愛のカタチ

傷

「由佳、このままじゃ俺たち風邪ひいちゃうよ…」

そう言って由佳の身体を自分の身体から剥がすとやっぱり泣いていた。


「由佳…どっか行こうか？」


「どこへ？遠いとこ？」

「それもいいな」

そう言って僕は笑った。

「とりあえず制服乾かしに行こう。」

そう行って連れてった先はラブホテル。

「ごめんな…こんなとこで」

「隆ちゃん、謝らないでよ。私は大丈夫だから自分のこと考えて」

「うん」

そう言ってホテルに入り部屋番号のボタンを押した。

「隆ちゃん慣れてる？」

由佳が変な事を聞いてきた。

「慣れてない。僕も来るの初めて。」

部屋に向かうエレベーターの中でも由佳は聞いてくる。

「だって私仕組み？が全然わからないよ」

そう言う由佳にちょっと笑った。


「僕だって知らないよ、吉岡に聞いただけだし」

「吉岡くん彼女いるの？」

「そうみたい」

そんな会話をしてるとエレベーターが開いた。


「嫌じゃない？」

由佳は心配そうに僕に聞いてくる。


「僕は嫌じゃない。由佳が嫌なら言ってくれていい」

そう言うと由佳は首を振って部屋のドアを開けた。
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