wolfeye

先に歩いていた運転手さんが凄い音がしたのであわてて戻ってきたらしく

男の子が荷物を持っているのに驚いていた。

「琥珀様今ものすごい音がしましたが大丈夫でしたか？」と聞く運転手さん

「蓮兄が女の子連れてきたって聞いてあわててたらこの子とぶつかっちゃってさあ

お詫びに俺が荷物持ってやってんの」というと

「私が持ちますよ、じゃあ琥珀様はこの御嬢さんを組長の部屋まで連れて行ってくださいますか？」と頼まれると

任しとけとうれしそうに答えた

見てると本当に素直でいい子だ

運転手さんは「普段もそんな素直さがほしいですよみんな琥珀様の行動言動に悩んでるんですから」と言われ

「うるせえよ」と怒鳴る

そういえばお前名前なんて言うの?と聞かれ、

「私は青山小春と言いますよろしくお願いします」と挨拶すると

「俺は、黒島琥珀だ」よろしくなと挨拶をしてくれた。

「さあ早く行かねえと親父を待たせると怖いからな」と言い私の手を引っ張ってくれる

少し強く引っ張られ「痛っ」というと

「大丈夫か?」と心配そうに振り向く琥珀君

「ごめんね、私背中に火傷があるから引っ張られたりするとまだ痛くてと話す。

どこに火傷したんだ見せて見ろと今度は背中を見ようとする琥珀君

「気持ち悪いから見ないほうがいいよ」というとごめんな無神経なこと言ってと謝ってくる

「ううん心配してくれたからでしょ？ありがとう」とお礼を言うと少し頬が赤くなり

じゃあ少し早足で行くからなと少しだけ早く歩く琥珀君

とってもかわいい子だ

少し歩くと襖の前で止まり琥珀君は正座をして襖越しから「入ります」と声をかけた。

すると「入れ」と少し低い声が聞こえた。

琥珀君は襖をあけてくれ先に自分が入ると自分の横に座布団を持ってきて私の手を引っ張り座らせてくれた。

目の前には威圧感のある男の人と綺麗な女の人それにオーナーが座っていた。

私は、「初めまして、青山小春と言います」と挨拶しいきなりお世話になることをお詫びした。

すると男の人が私にこういった

「小春ちゃんて言ったかな？大変だったなもう心配しなくていいからなこの家で養生しながら暮らせ」

調子の良いときでいいから家の手伝いをしてくれればいい

と少し低くてどすの聞いた声だがとても思いやりのある言葉で話してくれた。

「驚いたよ、琥珀がなついてるのにはこいつ家でも学校でも悪くてな手におえねえって言われてて

もしよければ琥珀の世話を主に頼みたい」と言われ

「できる限り頑張ります」と頭を下げた。