~Still~
第二章

実は再会

すると颯太がまたしても、

「やったあっ!」

拳を握って脇をしめ、小さく腕を動かした。

エレナはそれを見て笑った。

無邪気な、顔。

キリリとしたイケメンなのに、ほんと、まるで気取らないんだね。

ダメだ。

エレナはこの笑顔にやられたと思った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

颯太のマンションは、メトロの日比谷線にある駅から徒歩10分程の高級マンションであった。

「大丈夫ですか?タクシーのが良かったんじゃ……」

冷蔵庫から取り出したペットボトルをエレナに手渡しながら、颯太は心配そうに言った。
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