恋のデザインは色鮮やかに。
「あっれー?
この間まで就活してた女子大生がこんな所で男と飲んでるなんて…

さぞ立派な所に就職先が決まったのかなー?」


すぐ背後で聞こえた声。


このゆったりとした店内に似つかわしくないトーン。


だけど、“就活”という言葉に反応して一瞬で脳がフル回転する。



何事だ?


たぶんこの言葉は私に向けられている。


酔っ払いに絡まれているのかな?


でも私のことを就活している女子大生だと知っている。


でも、こんな刺々しい言い方をする人なんて私の周りにいただろうか?
しかも男性。


誰?


待って、この嫌みったらしい言葉をぶつけられてどうにも出来ない感じ、味わったことがある気がする。


それもつい最近。


なんでこんな奴に言われなきゃなんないのよ!って思った…。


……、……!


そう、あの神社での…。

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