俺たちの妹・2
「それより、みぃちょっと顔色良くないんだけど、午前中何もなかった?」


俺の言葉に二人は顔を見合わせた。

「私は今まであまりみいちゃんの側に居た訳じゃないから、違いがあまりわからないの……ごめんね」

「ううん、大丈夫だよ。俺の気にし過ぎだったらいいんだ」

「今日は特に辛そうな感じはなかったよ」

「そっか、ありがとう」

悠斗の言葉に安心する。

悠斗は見てなさそうで、しっかり見ているところがあるから……

午前中は大丈夫だったんだな……

「みぃ、多分今日はこのまま帰ると思う」

「「え?」」

「講義残ってるけど、明日のテストに備えて帰るように言うよ」

「そんなに?」

「いや、久しぶりの学校で疲れてるだけだと思うけどね」

「そっか。みぃちゃんの場合はテストが重要だもんな」

「そういう事。なので、また明日からよろしくね。二人も一緒に食べる?」

そう尋ねると、

「2人の邪魔はしたくないからいいよ」

と悠斗の言葉に石本さんも頷いた。

「そう?みぃも俺も気にしないけど……」

「大丈夫大丈夫。華、行こ」

そう言って石本さんの手を掴んだ悠斗。

瞬間に石本さんの顔が赤くなった。

なんだ、脈ありじゃん。



なんだか嬉しい気持ちになった。
< 264 / 612 >

この作品をシェア

pagetop