俺たちの妹・2
「まぁ、聞くだけ聞いてみよ?それから悩んでも大丈夫だし……ね?」

悠斗くんの言葉に少し安心した。

「うん。ありがとう」

「俺は何もしてないよ?」

「でも色々考えてくれて嬉しかったから」

「ふふ。みぃちゃんらしいや」

そう言って微笑んだ悠斗くん。



詳しい事は後日みんなで決めるって事になって、とりあえず声を掛ける人に連絡をする事になった。

今日の帰りは悠斗くんと華ちゃんも一緒に帰る事になった。


いつものカフェで葵が来るのを三人で待つ。

「みぃ?お待たせ」

「葵、お疲れ様」

「今日くらいはお邪魔しちゃおうかなって思ってさ」

悠斗くんは葵に笑いかける。

「そうじゃなくって、相談があるんでしょ?」

華ちゃんは、悠斗くんの言葉を否定した。

「相談?」

「そうだったね。夏休み、みんなで遊びたいんだけど……葵もみぃちゃんも一緒にどうかなって思って」

悠斗くんの言葉を聞いて、チラッと私を見た葵。

「みぃちゃんの体調の事はみぃちゃんがちゃんと話してくれてる。もし、みぃちゃんの体調が悪くなっても中止にしない事を約束させられたけどね……」

苦笑いの悠斗くん。

「みぃはそれでいいの?」

「私?」

「遊びに行く事決まったら、楽しみにするでしょ?それで行けなくなってもいいの?」
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