俺たちの妹・2


その日は突然だった。





「ただいま〜」

いつも返事がないのに、ついやってしまう癖。


「あ、みぃちゃんおかえり〜」

誰かがいた。



「え?」


そう言って視線を上げると

「ま、……ママ」

私たちのママがいた。



「みぃちゃん、綺麗になったわね〜。
私の若い頃にそっくり。ね?パパ?」

ママは私に抱きついてきた。

「パパも?」


「みぃ、ただいま。また綺麗になったな」

パパもいた……

熱く優しい抱擁を受けると、パパとママが私の事をいらないんじゃないかと思っていた自分がイヤになった。



「ふぇ……」

勝手に目から涙が溢れてくる。


「あらあら、泣き虫は健在ね」

ママはそっと抱きしめてくれた。


パパとママには、かな兄が会社に就職してから少しずつ会えるようになっていた。
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