俺たちの妹・2
ふと目を開けると、まだ車の中だった。

「あ、みぃちゃん起きた?もうすぐサービスエリアだよ〜」

華ちゃんがワクワクしながら教えてくれた。

「華は悠斗くんに会えるのが嬉しいんでしょ?」

香穂ちゃんが呆れながら言ってる。

「か、香穂っ‼︎ そんな事ないもんっっ‼︎」

「ふふ。みんなに会えるの楽しみだね」

華ちゃんに言うと、

「みぃちゃんも葵くんに会いたいもんね?」

「そうだね。安心させてあげなきゃだから」

そう言うと、

「今のみぃちゃんの顔見たら、きっと安心するよ」

華ちゃんはそう言って、頭を撫でてくれた。


車を降りて、外の空気を吸う。

少し都会から離れるだけで、空気が違う気がするのは私だけかな……

みんながワイワイしてるのを見ていると、葵が歩いてくるのが見えた。



「あ、葵。運転お疲れ様」

「みぃは大丈夫だった?」

葵はやっぱり心配してる。

安心してもらうためにも笑顔見せなきゃ。

「うん、つーくんの運転安全運転だし、平気だったよ。葵こそ疲れてない?」

葵の方がずっと運転だもん。

疲れてないかな……


「まだまだ大丈夫」

「なら良かった………」

その言葉を聞けて安心した。

葵にコッソリ言いたい事があって、そっと耳打ちをする。

「帰りは葵の隣に乗せてね」

葵は笑顔で答えてくれた。

「もちろん。俺も安全運転で家まで送るからね」

「ありがとう」

二人でにっこり笑いあった。

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