俺たちの妹・2
この日は美晴も含め、他の患者さんも不安定だった。

次から次へバタバタと走り回っていた。


明け方にようやくみんな落ち着き、俺は最後に美晴の部屋へ行った。


美晴も葵も眠っていた。

美晴はあの後、再び発作を起こしていた。

幸いすぐに治ったんだけど、美晴の体調も不安定だった……





それにしても、楽しい事の見返りに今回の発作が起こったのだとしたら………

俺は次から許可出来るだろうか………


今の美晴があまりにも辛そうで、何が正解か分からなくなる……


「美晴………早く良くなるんだよ……」

美晴の頭をそっと撫で、そう言わずにはいれなかった……

そっと病室を出て、医局へむかう。



今日は医局に居る方が駆けつけやすかったので、医局で残りの時間を寝て過ごした。






「ひなた〜。お疲れ」

佐々木先生が出勤してきて、叩き起こされた。

「うぁ………佐々木先生。………おはようございます」

「……………忙しかったのか?」

「最高にバタついてました」

「みぃちゃんは?」

「二回発作起こしました」

「……………そっか」

佐々木先生は心配そうな顔をしていた。


「日向、おはよ。昨日はみぃどうだった?」

司さんもやって来た。

「司さん、おはようございます」

「大和もおはよ。日向、夜勤頑張ってたみたいだし早く帰してやってね」


俺の表情を見てか、佐々木先生にそんな言葉を残した司さん。

「大丈夫。無茶はさせないよ。彼方に叱られるしな」

「はは。大和は彼方に弱いもんな〜」
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