俺たちの妹・2

美晴side…

病院にお泊まりする事になった夜、息苦しくて目が覚めた。

ベッドの側には葵が居てくれてて、私の異変にすぐに気づいてくれた。


「みぃ、落ち着いてね。大丈夫だから」

そう言いながら背中をさすってくれる葵の存在は心強かった。

吸入を吸わせてくれようとするんだけど、うまく吸えなくて、苦しさだけが増していく………


ひな兄が来てくれて、点滴と酸素マスクしてくれたのに、なかなか落ち着かなくて、体力だけが奪われていく気がした。


葵とひな兄の声が、ちゃんと聞こえてるんだけど、上手くできなくて気持ちばっかり焦る……






随分と苦しい時間が過ぎて、意識が遠のきそうになった……

でも葵の声が引き留めてくれた。

息苦しさは変わらないけど、焦る気持ちが少しだけ落ち着いた。



暫くすると発作が落ち着いてきた……


こんな息苦しさはやっぱりイヤだな……


ベッドにぐったりともたれかかる。

ふと、葵とひな兄の姿が視界に入った。

二人の心配そうな顔に、申し訳なささが募る。

二人とも……ごめんね……


言葉に出来ない思いを心の中で呟いた。




落ち着いたので、ひな兄が聴診をしてくれたんだけど、また発作が起きるかもしれないという言葉に、またあの苦しさを味わうのかと思うと、恐怖が増した……



ひな兄はすぐに駆けつけてくれると……

葵は側にいてくれるという言葉が私に安心を与えてくれた。



「ひな、にぃ……あり、がと」



「あ、おい……あり、がと」




自然と出た言葉だった。
< 345 / 612 >

この作品をシェア

pagetop