俺たちの妹・2
「じゃぁ、付き添ってくれる人は見つかったみたいだね。明日も待ってるからね。体調に無理ない時においで?」

「はい。ありがとうございます」

彩は、点滴のおかげで少し回復したみたいだった。




病院の帰り道、車に少し酔ってしまってまた具合が悪そうになってしまったけれど、戻すことまではなくなったので、点滴のお陰だなと思わずにはいれなかった。



ぐったりする彩を抱き上げて、部屋まで運ぶ。

これはみぃ1人には負担だな……

やっぱり葵にも一緒に行ってもらう方がいいな……


「彩?吐き気はどう?」

「……………まだ大丈夫」


まだって事はあるんだな………

「我慢しちゃダメだよ?」

「うん……」

ベッドにそっと寝かせて、頭をそっと撫でる。


「彼方、ありがとう」

彩はそう言ってゆっくり瞼を閉じた。





その後、俺はみぃと葵に連絡をして、明日の付き添いをお願いした。
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