俺たちの妹・2
「ほんと?俺みぃに嫌われてないか本気で心配してたんだよね。倒れる前に揉めちゃったから……」


だから葵は余計に不安そうだったんだな。


「大丈夫だよ。美晴は葵の気持ちもちゃんと分かってる。だから早く葵に会いたかったんだろうしね」

「みぃ………早く良くなって……
またお出かけしよう」


美晴が起きてる時に言わないのは、美晴にプレッシャーを与えない為だろうな……




今回の入院は、熱を下げる事はもちろんだったけど、体調を元に戻す事が大きな課題だったりする。

その為、美晴には栄養剤の点滴が常に付いている。

自力で食べれる量が少ないから仕方ないよな……


「ひな兄……今回長引きそう?」

「どうだろ……みぃ次第かな〜」

「そっか……頑張って治そうな」

葵はみぃの髪をそっと撫でた。





この時俺は思った……

次もし、また同じ様な事が起こったら、美晴が大学に通う事を考えた方がいいかも知れない。


もう義務教育は終わってるから、無理して卒業しなくてもいいし、もともと俺たちは通う事に反対だったし……


卒業しなくても、美晴のやりたい事をやればいいと思ってる。


ただ、美晴がそれを受け入れるかどうか……


司さんや兄貴と相談だな……
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