俺たちの妹・2
葵の言葉には優しさが含まれていた。


私が気負いしない様に、ネガティブにならない様に、そんな小くてとっても暖かい優しさだった。



玄関に着き、ドアを開ける。


「ただいま……」


いつも返事がないのに、言ってしまうこの言葉……













「「「「おかえり〜」」」」

なのに、今日は返事があった。

「へ?」

よく見ると、かな兄、彩さん、つーくん、桜が居た。


「みぃ、おかえり」

かな兄が、ギュッと抱きしめてくれた。

「かな兄……ただいま」


「みぃちゃん、おかえり」

彩さんも抱きしめてくれた。

「彩さん、ただいま。お腹、大きくなったね」

「ふふ。6ヶ月に入ったの。マタニティーライフ、漸く楽しんでるよ〜」

「無理しない程度に楽しんでね」

「ありがとう」

彩さん、ツワリ大変そうだったから、これから産まれるまでは楽しんで欲しいな……


「みぃ、退院おめでとう」

桜はにっこり笑ってくれた。

「桜、ありがとう」


「みぃ、無理は禁物だからね」

つーくんはやっぱり心配性……

「うん、気をつける」


「日向が帰ってきたら、始めようか。それまでみぃ、少し休んでていいよ」


ちょっと疲れたかなと思っていたから、かな兄の言葉はありがたかった。

「うん、そうする。ひな兄帰ってきたら声掛けて。
つーくん、彩さん、桜、葵。
せっかく来てくれてるのにごめんね」


「みぃの体調が優先だから、気にしなくていいよ」

葵の言葉はやっぱり暖かかった。


部屋へ入って、ベッドに横になると、疲れていたのか、すぐに睡魔に襲われた。
< 430 / 612 >

この作品をシェア

pagetop