俺たちの妹・2
「ひな兄、新くん見に行こう‼︎」

彩さんが新くんを出産した日のお昼、早速、病院へ新くんを見に行く事にした。

「よしよし、彩さんも少しは体調落ち着いてるだろうし、行こうか」

「うん‼︎」





産婦人科の病棟へ行き、彩さんの病室へ向かった。



コンコンコン……


「はぁい」

彩さんの声が聞こえた。

ドアを開けると、そこにはベッドに腰掛けた彩さんがいた。

「みぃちゃん、日向くん来てくれてありがとう」

彩さんは、まだ体は辛いはずなのに、にっこり笑って出迎えてくれた。


「彩さん、お疲れ様でした。そして、おめでとうございます」

「彩さん、おめでとう」

「二人ともありがとう。出産は大変だったけど、頑張って良かった。出会えた瞬間の感動は今までにないし感動だったよ」

「ふふ。天使に出会えたんですね」

ひな兄の言葉に彩さんは目を見開いた。

「そう、天使に出会えたの……どうして分かったの?」


「俺も、美晴が産まれた時に、天使がやってきたって思ったんですよ」

そう言って私を見たひな兄。


「私は覚えてないけどね……」

「そりゃそうよね。でも日向くんの表現がしっくり来ちゃった。見に行く?我が家の天使くん」

「うん‼︎」
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