俺たちの妹・2
言ってしまった………


みぃの甘い言葉に誘われて言ってしまった……

「葵の気持ちを教えてくれてありがとう」

「…………………え?」

まさかのお礼を言われた。

「葵はいつもいろんな言葉を我慢してくれてるから……。私が体調悪い時やワガママ言ってる時も、本音言ってない時あるでしょう?
体調のいい時くらいは葵の、本当の気持ち聞きたいなと思って」

「じゃぁ、ワザと?」

「まさか……あの人は…………








華ちゃんの弟さんだよ」











「…………はぁ?」

「え?だから、華ちゃんの一つ下の弟さん」

俺は、石本さんの身内に黒い感情を出してしまったのか……

「華ちゃんの兄弟だから、話せただけだよ。華ちゃんも居てくれたしね」


「なんだよ〜」

俺は思わずしゃがみ込んだ。

「葵?大丈夫?」

「…………みぃにはもう俺なんて必要ないのかと思って焦ったんだよ。みぃは俺のなのに……」

「私は葵以外の人とはきっと付き合えないよ」

「なんでだよ」

「こんな病弱女、面倒くさいって言われるに決まってるもん」

みぃはよく自分を卑下にする。

「俺は、色んなみぃが見れて嬉しいよ?」

「そんな風に思ってくれるのは葵くらいだよ」

みぃは苦笑い……

でも本気なんだけどな……

「だから、私が他の人に靡くことはないよ」

「それはみぃの思い込みであって、もし、俺みたいなやつが他に現れたら?そっちにいくんじゃないの?」

「それでも葵がいいの。ずっと一緒に居たいと思えるのは葵しかいないから」
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