俺たちの妹・2
「ただいま〜」

ひな兄の声が突然聞こえた。

「ひな兄っっ。おかえり〜」

嬉しくて思わず抱きいた。

「おっと! 美晴、どうした?」

驚きながらも抱きとめてくれた。

「ひな兄が早く帰ってきてくれたから嬉しくて」

「………そっか………たまには早く帰って来ないとな」

ひな兄は少し寂しそうな顔をした。

「ひな兄も忙しいもんね………無理しないでね」

「美晴にそんな事言われたら無理できないな〜」

ひな兄は笑って私の頭を撫でてくれた。



「あ、ご飯用意まだしてなくて……今からするからちょっと待ってね?」

「まだ時間早いだろ?いつもの美晴の時間に合わせるからいいよ」

「わかった。でももうすぐしたら作るつもりだったよ」


「そっか……なぁ美晴、最近葵と会えてる?」

ひな兄は、帰ってきた時からずっと聞きたかっただろう事を聞いてきた。

「先週会ったよ」

「今週は?」

「まだ……葵も忙しいから…」

思わず苦笑いがこみ上げた。
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