俺たちの妹・2
保健室へ着くと、既に楓とみぃはいた。


みぃは、ベッドに横たわって眠っていた。

顔色は……最悪だな……

今日、朝から無理してた?


保険医の洋子さんは、みぃのおばさんと知り合いで、俺も大学に入るまでに何回か会ったことはあった。

いつも、俺とみぃの事を茶化しながら楽しんでいる人で、保険医の時も同じ感じだった。


そんな洋子さんは俺と楓を茶化しながらも、やる事はキチンとやってくれる人だった。



それよりもみぃは、カフェで立ち上がれなくなっていたみたいだ。

でも、どうしてカフェで?

教室でなら分かる。

カフェで何かあった?

それ以前にこの2週間、問題なかったかな?


考え出したらキリがなくなった。


楓が車で運んでくれるという言葉に甘えて、俺はみぃを抱きしめて、司さんに簡潔に連絡を入れておいた。

この前の定期検診の後から、変わった事あったかな……
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