今日も鈍感な君に振り回されて
好きな人いるなら協力してあげる!
『ねぇねぇ!!
諭って好きな子とかいる?』
中学に入学してから席替えの度に隣になる確率が非常に高い、由香が問いかけてくる。
由香とは何気、家も近くて、俺の家をもう少し先にいったところに由香の家がある。
だから登校も下校もタイミングさえ合えばこんな風に肩を並べて歩く。
あまりにも当たり前で、日常化している部分もある。
『諭、聞いてる?』
隣を歩く由香が口を尖らせて、再度問いかけてくる。
『あぁ~…好きな奴ねー…』
“お前”とか言ったら、由香はなんて言うか…
試したい気持ちもある、
と、同時にダメだった時のダメージを想像しただけで恐ろしくなり、試したいという気持ちは萎える。
そ、俺はしばらく前から由香に想いを寄せている-…
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