遠い記憶の中で
私は貝塚美樹、今年17歳だ。


なぜか友達はいない。


昔はとても明るくていつも友達と外で遊んでた。


いつも5時の鐘が鳴っても帰らなくてお母さんが怒って迎えに来てた。


そう。


あのよく遊んだ小さな公園。


三角公園とみんな呼んでいた。


名前の通り三角の形をした公園で周りは民家で囲まれていた。



私の家はそこから五分くらいだったのでいつもそこで遊んでいた記憶がある。



でもたまに思い出せなくなる時があるんだ。



なんでだろう。



きっと本当は近くに赤い大きな鳥居があったのに、たまにそこには何もないただの三角公園への道だった様な気がしたり、箱ブランコの位置が分からなくなったりした。



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