君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
その子の名前は、一之瀬綾羽。

とにかく、笑顔がとってもかわいくて、周りの男子から一目置かれる、お嬢様のような存在だった。

性格も優しくて、私みたいなガサツ女とは大違い。

女の私まで、綾羽に一目ぼれしちゃった。

そんな私と綾羽は、高三になって心友になった。

今まで友達なんて、イツメンの流也と藤樹ぐらいだったから、女の子の心友ができて超嬉しかった!


・・・・・・でもある日、流也から衝撃の事実を聞いた。


『綾羽は中学の時に遭った交通事故の影響で、記憶障害をもっている。記憶障害は、治療方法も薬もないから、二度と治らない・・・・・・。』

『・・・・・・え・・・・・・?』


流也からの言葉を聞いたとき・・・・・・息が止まるかと思った。

綾羽が記憶障害なんて・・・・・・。

それに、治療方法も薬もないなんて・・・・・・!

確かに、今思い返してみると・・・・・・綾羽は、勉強を誰よりも頑張っていたけど、トップクラスぎりぎりの成績で、記憶力が悪かった。

だから、綾羽は記憶障害だってことを、受け入れるしかなかった・・・・・・。



そして、月日が経って・・・・・・綾羽は亡くなった・・・・・・。

私の隣に、綾羽はもういないんだ・・・・・・。
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