君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
「あ~、藤樹~、流也!」

「!美緒。」

「最悪。またテスト、あんたらに負けた~。今回は勝てると思ってたのに!」

「ま、次頑張れよ。」


彼女の名前は、鈴木 美緒(すずき みお)。

勉強もスポーツも、俺らと同じトップクラスだ。

気が強くてクールだけど、やさしくて思いやりのる女だ。


俺と藤樹と美緒は、幼稚園のころからずっと一緒にいる、幼馴染で親友ってやつだ。


「てかさぁ、流也。お前さ、クラスで気になる子いるか?!」

「・・・・・・はあ?」


藤樹が急に、女の話を始めた。


「・・・・・・さあ・・・・・・。」

「さあじゃねえだろ?!前に男子強制参加で投票した、ミスコンの結果が出たんだよ!」

「・・・・・・ふうん。」


・・・・・・気になる女がいないなんて、嘘だ。

俺は・・・・・・クラスで気になってる女に、こっそり投票した。


「第三位は、B組の佐藤!二位は、B組の朝比奈!一位は・・・・・俺らのクラス!A組の一之瀬 綾羽!」

「・・・・・・っ・・・・・・。」

「・・・・・・?流也、顔赤いけど・・・どうしたの。」

「・・・・・・な、なにもない。」
< 4 / 172 >

この作品をシェア

pagetop