君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
重なった想い
[綾羽SIDE]









「ハア・・・・・・。」


まだあの日のことが、頭に残ってる。

流也に会った日のことを・・・・・・。

私は・・・・・・あの日から、胸騒ぎが止まらない。

自分では・・・・・・自覚してる。

どうしよう・・・・・・。

私、流也のこと・・・・・・好き・・・・・・なんだ。

自分から流也を突き放したのに、なんでこんな気持ちになるんだろう・・・・・・。


「綾羽、お母さん、検査結果聞いてくるから。」

「うん。」


今日もまた、病院で記憶力の検査をしてる。

てか、ほぼ毎日病院に来てるんだけどね。

・・・・・・もうすぐ記憶が全部なくなるっていうのに、検査なんてする意味あるのかな・・・・・・?


「・・・・・・のどかわいた。ジュース買ってこようかな。」


私は、自動販売機に向かおうとした。
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