この俺が幽霊に恋をした!?
「今の時間、外は涼しいからいいかもね」
「うん。
ねぇ母さん、そのフライパン使わない?」
「んー、この小さいの?今は使わないわよ」
どうしたの?と首を傾げる母さんを横目に、
俺は冷蔵庫を開けて卵を2つばかり取り出して、深めの皿に割る。
それから黙々と作業をこなしていく俺を母さんは無言のままじっと見つめていた。
「できた」
「真琴、これ……」
皿の上に乗せたのは黄色が眩しい、
俺特製の玉子焼き。砂糖と醤油を少し加えて甘めに作ってみた。
「じゃあ俺、走り込みしてくるから」
それ、好きにしていいよ と母さんに言うと俺は靴を履いてさっさと家を出た。