この俺が幽霊に恋をした!?


「ったく、どこに居るんだよ」

ぶつぶつ言いながらちょうど河原に差し掛かったとき、そこに横たわる人間らしき姿を捉えた。


「あれ……見澤萌絵、か?」


遠目からだとぼんやりと輪郭しか分からないため、俺はゆっくりと近づいていく。


次第に顔がはっきりと見えてきた。


「おい、大丈夫か」


そこに倒れていたのは紛れもなく見澤萌絵だった。

俺が話しかけても反応がない。
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