強引な彼との社内恋愛事情

「こう出会いがないだけなんですよ」


「理想高いんじゃないの?」


煙をくゆらせて、先を見た。


「高くないです。身の程知ってます」


「ん?でも、遠山レベルに綺麗だったら選べるか」と、とぼけた顔で言った。


悪い冗談を言わないで。
なら、私にもっと興味を持って。
そういう目で見れるなら私にそう言ってほしいのに。


「田原さん……私…」

< 47 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop